導入事例

防府市の「特別養護老人ホーム まめ舎」様に、停電時でもLPガスを燃料に室内の空調と電力が賄える「災害バルクシステム」を導入しました。
施設は福祉避難所にも指定されており、災害で電力が長期間に遮断されても入所様の安全を確保する事を目的に採用されました。
停電時でも冷暖房の空調が可能な場所として、避難エリアとなる2~3階の食堂と廊下に採用しています。
平時もLPガスを燃料に空調を行いますが、停電時は所定のスイッチを押すと2分で発電が始まり、空調に加え、既設のLED照明と非常用コンセントにも電源が供給されるシステムになっています。
その発電の燃料も、「災害バルク」にストックされたLPガスを使用する事で、ガソリンのように長期保存による劣化等の心配もありません。


設置設備


LPガス災害対応型バルク貯槽(500㎏)
万が一の水害に備え基礎を40㎝嵩上げしています。
バルク貯槽を収納しているフェンスも、外壁にマッチしています。


フェンス内部には、施設内に定めた避難エリアの空調を、
最低3日間賄える燃料(LPガス)がストックされています。



災害時にも対応出来るLPガスの元栓(10個)が設けられています。
主に炊き出し等の作業が出来る設備になりますが、この元栓にガスホースを接続し、
ガスコンロなどのご利用が可能になります。又、LPガス発電機を接続する事で、灯光器などの電源供給も出来ます。


電源自立型GHP室外機(ガスヒートポンプ)
施設の屋上に専用の防振架台を介して室外機を設置しています。
入所者様がいらっしゃる下の階へも音の心配がありませんでした。

GHP(ガスヒートポンプエアコン)とは
ガスを熱源とするため消費電力量が電気に比べておよそ10分の1(省電力)
暖房時の立ち上がりがスピーディ(快適性)
停電時にも空調運転、照明等が使用可能 ※停電対応型GHPのみ対応

『電源自立型GHP』の詳細はこちらへ


補助金の活用


経済産業省「災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業補助金」を活用し、実施されました。

施設担当者様の思い

災害時のエネルギーの遮断は生命にかかわる

災害の備えに対する強い思いがあり、飲料水や食料品の備蓄はされていましたが、課題として最後に残ったのがエネルギー問題でした。
給湯、厨房は都市ガスを利用されていますが、要介護3以上の入所者や職員ら140人が常駐しており、エネルギーが絶たれた場合、生命にもかかわります。

分散型エネルギーと自立型電源のメリットで守れる命

分散型のLPガスは、燃料がいつも備蓄された状態で使用出来るので安心だとお話されています。
又、停電時でも避難エリアの空調だけでなく、照明と非常用コンセントが平時と同じように使えるのは、本当に良かった。


メディア掲載


2020年9月19日 防府日報掲載記事


2020年3月16日 プロパン・ブタンニュース掲載記事


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